米Appleは2016年4月に、画面サイズが4インチのスマートフォン「iPhone 6c」を発売する可能があると、複数の海外メディア(米AppleInsider米PCMag米SlashGearなど)が現地時間2015年12月23日までに伝えた。

 AppleInsiderによると、このニュースを最初に伝えたのは中国のテクノロジーニュースサイト「MyDrivers」。iPhoneの通信サービスを提供しているChina Mobile(中国移動)がこのほど行ったプレゼンテーションで、今後予定される新製品の発売時期を示すスライドが映し出され、その4月の欄にAppleの新型スマートフォンの記載があったという。

 MyDriversはこの新型スマートフォンの名称を「iPhone 7c」と伝えているが、AppleInsiderは「iPhone 6s」シリーズの後継となる新たな旗艦モデルが発売されるのは2016年秋と見られていることから、4月に発売される製品の名称は違うものになると伝えている。

 これに先立ち米9to5Macや米Macworldなどの米メディアは、Appleが4インチディスプレイのiPhoneを開発していると伝えていた。これらの報道によると、この新モデルは「iPhone 6」や「同6s」と共通の部品を多く用いている。またディスプレイは「iPhone 5s」と同じ4インチで、その位置づけは「iPhone 5c」と同様の低価格モデル。これらのことから新たな4インチiPhoneの名称は「iPhone 6c」ではないかと、これらのメディアは伝えていた(関連記事:Apple、来年3月にApple Watchの第2世代モデルを発表か)。

 この通称iPhone 6cについては、Appleの新製品やその発売時期を独自の調査で当ててきたことで知られる台湾KGI証券のアナリスト、Ming-Chi Kuo氏も自身の調査ノートで言及している。スマートフォンの画面はここ最近大型化しているが、消費者の間では小さなサイズの端末を求める声も少なくないと、同氏は報告していた。Kuo氏によると、新たな4インチiPhoneの外観はiPhone 5sと似ているが、ディスプレイはiPhone 6や同6sと同様に端の部分が若干カーブしているという。