写真1●Oracle Data Visualization Cloud Serviceの分析画面
写真1●Oracle Data Visualization Cloud Serviceの分析画面
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写真2●日本オラクル 執行役副社長 クラウド・テクノロジー事業統括 三澤智光氏
写真2●日本オラクル 執行役副社長 クラウド・テクノロジー事業統括 三澤智光氏
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写真3●同社のクラウド型分析サービスのラインアップ
写真3●同社のクラウド型分析サービスのラインアップ
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 日本オラクルは2015年12月21日、クラウド上で簡単にデータの分析/可視化ができるサービス「Oracle Data Visualization Cloud Service」の提供を開始した(写真1)。簡単なデータ分析なら10回のクリック程度で利用可能という手軽さが特徴。1ユーザー当たりの料金(税別)は月額1万8000円で、5ユーザーから利用可能。

 Oracle Data Visualization Cloud Serviceは、「エンドユーザーがセルフサービスで使える分析ツール」(執行役副社長 クラウド・テクノロジー事業統括 三澤智光氏、写真2)。旧来型のBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールは機能豊富な半面、分析用のデータを整えたり、必要な画面を作り込んだりと活用には手間がかかる。個々の部門が使うには、「機動性や柔軟性に欠ける」(三澤氏)という。そこで、事業部門のユーザーが手元のデータをすぐに分析したい、といったニーズに応えるサービスを用意した。

 このサービスで分析できるのは、Excelなどの表形式のファイル。対象のファイルを同サービスにアップロードし、クラウド上で分析を実行する。複数のファイルを分析に用いる場合は、同一のデータを基にファイルの内容を自動的にひも付けることが可能。例えば取引先企業一覧の財務データ/売り上げデータという2種類のファイルをアップロードすれば、企業名をキーにして両者のデータを結びつける。分析結果をグラフ化する、地図上にマッピングするといった可視化機能もそろえる。

 なお、このサービスは同社データベースなどへの接続機能は持たない。こうした機能が必要なユーザーには、既存の「Oracle Business Intelligence Cloud Service」など上位版のサービスを案内する(写真3)。