インターネットイニシアティブ(IIJ)は2015年12月21日、ハイレゾ音源のライブ・ストリーミング・サービス「PrimeSeat(プライムシート)」を12月23日から提供開始すると発表した。コルグと提携して配信プラットフォームを共同開発し、個人ユーザーとコンテンツ事業者の双方にビジネスを展開する。

 DSD 5.6MHzフォーマットに対応した音楽配信サービスで、コルグが開発した視聴用ソフト「PrimeSeat」をパソコンにインストールして利用する。同社によると、DSDによるライブ・ストリーミングサービスは世界初という。将来的にはPCM音源にも対応する予定。

 対応OSはWindows 7/8/8.1/10、OS X 10.8〜10.11で、12Mbps超のインターネット接続回線が必要。また、DSD対応USB DACの利用を推奨している。現時点での動作確認済みDACはコルグ製の「DS-DAC-10」「DS-DAC-100」「DS-DAC-100m」「DS-DAC-10R」の4機種。今後、順次動作確認済み機種を拡大する予定。

 個人ユーザー向けには、H2Aロケットの打ち上げ音からオーケストラ演奏会まで、ハイレゾ音源の違いを体感できるさまざまなコンテンツをオンデマンド、インターネットラジオで配信する。12月21日現在で掲載されているコンテンツはすべて無料で視聴できる。今後、一部有料コンテンツ配信なども提供する。

 コンテンツ事業者など法人向けには、同サービスをプラットフォームとして提供する。日・米・欧・アジアを大容量回線で接続したIIJバックボーンネットワークを活用することで、例えば海外で開催されるコンサートを世界中に安定した品質でライブ配信できるという。費用は個別見積もり。

「PrimeSeat」のWebサイト
IIJのWebサイト