メディアキャストは2015年12月21日、IPTVフォーラム向けにハイブリッドキャストのコンテンツ試写装置を開発し、試写が可能な環境を構築したと発表した。IPTVフォーラムは、ハイブリッドキャストの技術仕様策定・普及を担う組織である。

 今回納入した装置は、メディアキャストのハイブリッドキャスト用HTML5コンテンツ制作ツール「amphiobious 」とデータ放送用受信機検証システム「ShotMUX complete」をベースに開発した。

 IPTVフォーラムが策定するブラウザ仕様や運用規格に準拠しており、制作されたHTML5コンテンツがハイブリッドキャスト技術規格に沿っているかチェックし、受信機エミュレーション機能による疑似動作検証、デバッグまでを一貫して行える。また放送シミュレータ装置として機能することから、放送波を使わずに、ハイブリッドキャストコンテンツを市販のハイブリッドキャスト対応テレビ受信機にプレビュー(試写)し、正しく動作しているか検証もできる。

 同システムはIPTVフォーラムに常設され、2016年1月から本格稼働を開始する予定。

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