写真1●トヨタ自動車 BRコネクティッド戦略企画室長の村田賢一氏(右)と、PFN 代表取締役 最高経営責任者の西川徹氏(左)
写真1●トヨタ自動車 BRコネクティッド戦略企画室長の村田賢一氏(右)と、PFN 代表取締役 最高経営責任者の西川徹氏(左)
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 トヨタ自動車は、AI(人工知能)技術開発のPreferred Networks(PFN)に出資する。2015年12月30日付で、PFNが第三者割当増資で発行する株式をトヨタ自動車が引き受ける。トヨタ自動車はこの出資を通じ、PFNが強みとするディープラーニングなどの機械学習技術を生かし、自動運転などモビリティー分野を中心に共同研究・開発を進める。

 出資金額は10億円、出資比率は3%で、PFN本体の評価額は約330億円となる計算だ。トヨタ自動車は、出資比率で第4の株主となる。

 トヨタ自動車 BRコネクティッド戦略企画室長の村田賢一氏は会見で「PFNとは2014年10月から一緒に共同開発を行い、成果を出しつつある。今後も、提携関係を深めるために出資した」と語った(写真1)。PFN 代表取締役 最高経営責任者の西川徹氏は「自動車分野の事業を広げるため、出資受け入れを決定した」と語った。PFNは今後、日米での従業員数を現行の約30人から2~3年で60人に倍増させる考え。

 両社は2016年1月6日から米国で開催される見本市「CES」で、複数のクルマをぶつからないように学習させる分散機械学習のデモンストレーションを披露するという(写真2)。

写真2●両社がCESで披露する、複数のクルマをぶつからないように学習させる分散機械学習のデモンストレーション
写真2●両社がCESで披露する、複数のクルマをぶつからないように学習させる分散機械学習のデモンストレーション
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