トランスコスモスは2015年12月16日、取引通知などの重要なメールを確実に配信するためのメール送信サーバーソフト「ClickM@iler Relay」を発表、同日提供を開始した。既存のメール送信サーバーソフト「ClickM@iler」のオプション機能であり、メールを確実に届けるための機能群を強化する。価格は個別見積もりで、目安として300万円から。

 ClickM@ilerは、顧客リストに対してマーケティングメールを一斉送信する用途に適したメール中継サーバーソフトである。オンプレミス型のソフトウエアか、SaaS型のクラウドサービスのいずれかの形態で利用できる。今回発表したオプション機能のClickM@iler Relayを追加すると、送信先に対して確実にメールを送達するための機能群を強化できる。取引通知メールなど特定のメールについて、これらの機能群を適用できる。

 具体的には、オプションの追加によって、以下の三つの機能を利用できるようになる。(1)メールに送信ドメイン認証技術であるDKIMの署名を付与する。(2)送信先のドメイン単位でメールの配信速度を変える。時間当たりのメール配信数でアクセスを制御しているドメインへの対策となる。(3)携帯電話会社からIPアドレスをブロックされた際に、自動的にIPアドレスを切り替える()。

 配信能力は、トランスコスモスのベンチマーク試験では、サーバー1台で1時間当たり120万通という。また、メール送信先の個人別に配信結果と配信内容をリアルタイムに把握する機能を備えるので、顧客からの問い合わせに対して円滑に対応できるとしている。