マイクロアドは2015年12月15日、デジタルサイネージにインターネット経由でコンテンツを配信するサービスを始めた。商業施設やスポーツ施設、タクシー車内などに、ネット接続したデジタルサイネージを設置。ニュースや天気、ファッションや娯楽、広告などのコンテンツを配信する。設置スペースを提供する施設の所有者は、Webブラウザーを使ってコンテンツを組み合わせたり、配信時間を設定したりできる。屋外広告にネット生まれの技術である「アドテック」を組み合わせ、より効果的に情報を配信する。

 新サービスの名称は「外テレ(ソトテレ)」。同社の関連会社であるマイクロアドデジタルサイネージを通じて提供する。配信するコンテンツはマイクロアドデジタルサイネージが運営するクラウドで一元管理する。

 同社はコンテンツ提供事業者と組んで、配信する情報を充実させる。サービス開始当初は、グルメ情報のジョルダン、ファッションメディア「モデルプレス」を運営するネットネイティブ、企業ニュース配信を手掛けるビデオワイヤー、日本気象協会など7社が参加を決めた。

 デジタルサイネージを設置した施設の所有者は、施設の客層や配信する時間帯、天候などに応じて、自由にコンテンツを組み合わせることが可能。例えば女性客が多い施設にファッション情報やグルメ情報、高額所得者の多いゴルフ場にニュースを配信するなど、ネット広告のように利用者層を絞り込んだコンテンツ配信ができるという。合わせて広告も配信し、施設所有者とマイクロアド側で広告料金を分け合う。2016年度に、同サービスを利用できるデジタルサイネージを1万面設置することを目指す。