米Twitterが一部ユーザーに対し、国家の支援を受けた複数のハッカーが機密データを盗もうとした可能性を警告したと、海外メディア(英Reuters米Wall Street Journal米CNETなど)が現地時間2015年12月14日に報じた。Twitterがこうした警告を発するのは初めてという。

 Twitter上では、12月11日から警告メッセージを受け取ったユーザーらの報告が相次いだ。カナダの非営利団体Coldhakは、Twitterから送られた電子メールメッセージのスクリーンショットを自身のTwitterアカウントから公開した。メッセージには、サイバー攻撃の背後には政府がついている可能性があること、攻撃者は電子メールアドレス、IPアドレス、電話番号などを盗もうとしたらしいこと、対象のユーザーは「ごく少数」であることなどが書かれている。

 またTwitterは、「現時点でアカウント情報が盗まれた形跡はないが、この問題について全力で調査している」とし、該当ユーザーが意図的に狙われたと考えている様子も示唆した。

 Coldhakは、自分たちが標的になった理由に思い当たることはなく、攻撃による目立った影響はないと述べている。