米Googleは現地時間2015年12月11日、映像配信アプリ「Google Play Movies & TV」のiOS向け新版「Version 2.0.7910」を公開した。新たにiOSのコンテンツストリーミング機能「AirPlay」に対応したのが特徴。これによりユーザーは「Apple TV」にコンテンツを転送し、家庭の大画面テレビでGoogleが提供する映画やテレビ番組を楽しめるようになった。

 米PCmagによると、同アプリが対応する映像配信端末はこれまでGoogleの「Chromecast」だけだった。ただし、新版が対応するのはApple TVの第3世代端末と、今年10月末に発売された第4世代端末で、OSはApple TVソフトウエア7.0以降にアップデートしておく必要がある。

 Google Play Movies & TVの新版ではこのほか、HDストリーミングとモバイルデータ通信ストリーミングに対応した。アプリのデザインも刷新しており、Google Playのレコメンデーション、Google Playコンテンツの検索/ウィッシュリスト機能なども利用できる。

 一方米MacWorldの記事によると、Appleが第4世代Apple TV向けに始めたApp Storeでは、まだGoogleのこのアプリは提供されていない。MacWorldが最後に確認した時点では、Apple TV向けApp StoreにはGoogleのアプリは1つもなかったという。

 ただしApple TV用アプリについては、米Amazon.comも映像配信サービス「Amazon Video(旧称:Amazon Instant Video)」を開発していると伝えられており、GoogleのApple TV用アプリが登場するのも時間の問題ではないかとMacWorldは伝えている(関連記事:[データは語る]Apple TV用アプリ、サービス開始から約1カ月で2600本に)。

[「Google Play Movies & TV」(米国版)] [「Google Play Movies & TV」(日本版)]