発表会で新型タブレットをアピールする米HPアジアパシフィック&ジャパンのリチャード・ベイリープレジデント(左)と、日本HPの岡隆史代表取締役社長
発表会で新型タブレットをアピールする米HPアジアパシフィック&ジャパンのリチャード・ベイリープレジデント(左)と、日本HPの岡隆史代表取締役社長
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 日本HPは2015年12月10日、新型のタブレット「HP Elite x2 1012 G1」を発表した。1920×1280ドットの12型ディスプレイ搭載で、厚さを8.05mmとし重量は820gに抑えた。2048段階の筆圧を検知するペンが付属する。LTE通信機能を内蔵したモデルもある。希望小売価格は9万9800円(税別)から。2016年2月下旬に販売開始する。

 HP Elite x2 1012 G1は、法人向けのWindowsタブレット。裏面に最大150度まで開くステンレス製の「キックスタンド」を備えており、別売のキーボードと組み合わせると、ノートPCのようにも使える(写真1、写真2)。また、無線と有線のドッキングステーションをオプションで用意しており、これらに外部ディスプレイを接続するとデスクトップPCとしても使えることから、HPは「3 in 1タブレット」だとしている。

写真1●ボディはアルミからの削り出しで質感を高めた
写真1●ボディはアルミからの削り出しで質感を高めた
(出所:日本HP)
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写真2●背面にステンレス製のキックスタンドを備える。最大150度まで開く
写真2●背面にステンレス製のキックスタンドを備える。最大150度まで開く
(出所:日本HP)
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 法人向け製品としての特徴は、堅牢さとセキュリティの高さ。シャシーを樹脂ではなくアルミ削り出しにしたほか、ディスプレイ保護のために「Corning Gorilla Glass 4」を採用。米軍調達基準(MIL-STD 810G)試験に適合する耐久性があるという。セキュリティ強化の機能/仕様としては、BIOSの保護機能、ストレージの暗号化機能、指紋認証リーダーの標準搭載、TPM1.2/2.0対応、セキュリティロックスロット搭載、などがある。

 HP Elite x2 1012 G1はディスプレイとして1920×1280ドット、12型でIPS方式の非光沢液晶パネル(10点マルチタッチ)を採用。メモリーは4Gバイト、ストレージは128Gバイト。2048段階で筆圧を検知可能な、ワコム製の「アクティブ静電結合方式」のペンが付属する(写真3)。

写真3●2048段階の筆圧を検知するペンが付属する
写真3●2048段階の筆圧を検知するペンが付属する
(出所:日本HP)
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 本体に、USB 3.0、USB Type-C(Thunderbolt、USB 3.1)、ヘッドホン/マイク兼用の各端子、microSDカードスロットを備える。内蔵カメラは前面が200万画素、背面が500万画素でオートフォーカス機能付き。LEDによるフラッシュも搭載する。「Bang&Olfsen」の監修を受けたステレオスピーカー、ノイズキャンセル機能付きのステレオマイクを内蔵している。

 無線機能は、IEEE 802.11a/b/g/n/acの無線LANとBluetooth 4.0、Wi-Gigに対応する。LTEによる通信機能を内蔵するモデルもある。KDDI(4G LTE)の800M/1.5GHz帯とNTTドコモ(Xi)の800M/1.5G/2GHz帯をサポートする2つのタイプがある。本体の厚さは8.05mmで重量は約820g。オプションのキーボード(385g)を組み合わせると厚さは13.45mmになる。

 LTE機能なしは3モデルで2月下旬に販売開始する。最下位モデルは、プロセッサにCore m3 6Y30を採用、OSはWindows 10 Homeで希望小売価格9万9800円(税別、以下同じ)。Windows 10 Proにすると13万9800円になる。Core m5 6Y54、Windows 10 Proは14万9800円。LTE機能付きはCore m3 6Y30、Windows 10 Proで14万9800円。発売は2016年春だという。

 オプションとしてトラベルキーボード(1万8000円)、追加購入用のペン(8000円)、Wi-Gigで接続する無線のドッキングステーション(DisplayPort×2、アナログRGB、USB 3.0×4、有線LAN、ヘッドホン、音声入力、2万5000円)、USB Type-C接続のドッキングステーション(DisplayPort、HDMI、USB 2.0×3、USB 3.0×1、有線LAN、2万5000円)を用意する。