画面●救出フェニックスの画面(出所:ソースネクスト)
画面●救出フェニックスの画面(出所:ソースネクスト)
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 ソースネクストは2015年12月8日、誤って消してしまったファイルなどを復元できるファイル復元ソフトの新製品で、復元できなかった場合に購入後30日以内なら返品できる「救出フェニックス」(写真)を発売した。価格(税別)は1万800円。米ステラ・データ・リカバリーが開発した「Stellar Phoenix Windows Data Recovery - Pro」を日本語化したものである。

 消去したファイルを復元するためのソフト。誤って削除してしまった画像や文書などのファイルを復元する。誤ってハードディスクやUSBメモリーなどをクイックフォーマットした場合も復元できる。損傷したハードディスクや光メディアからデータを救出することも可能で、OSが起動出来ない場合のために緊急時用の起動ディスクも提供する。ハードディスクの複製機能も提供する。

 最大の特徴は、復元したいファイルを復元できなかった場合に返品に応じること。復元の対象に制限はなく、例えば半年前に消去したファイルが復元できなくても返品できる。購入後30日以内でユーザー登録済みであれば、Web申請フォームから必要事項を入力して申請することによって返品に対応する。ソースネクストのオンライン店舗以外で購入した場合は、レシートを撮影した画像も必要になる。製品を所定の住所に送る必要があるが、口座への返金かマイルで返金を受けられる。

 復元率の高さをうたうが、標準フォーマットした場合や、データ消去ソフトを使った場合は、復元できなくなる。それ以外の場合、一般には、ファイルの消去から時間が経っていないほど復元できる確率が高まる。客観的な指標としてソースネクストは、米国の比較サイト「TopTenReviews」の評価を挙げる。ファイル復元ソフトとして2012年から2014年までの3年間で第1位の評価を得たという。記事執筆現在(2016年版)の評価は第3位(関連サイト)。

 使い方はこうだ。ファイル復元の場合、ファイル形式や対象フォルダーなどの条件を指定して、消去済みのファイルをスキャンする。スキャンの結果として、消去済みファイルの一覧をツリー構造(フォルダー構造)で参照できる。ここからファイルを選んで復元する。復元前にファイル内容をプレビューする機能も備える。プレビュー機能によって、必要なファイルだけを復元できる。