図●データ伝達アルゴリズムの改善によって、すべてのキャッシュデータを消去するのに要する時間が、約1時間から約1分へと短縮した(出所:ライムライト・ネットワークス・ジャパン)
図●データ伝達アルゴリズムの改善によって、すべてのキャッシュデータを消去するのに要する時間が、約1時間から約1分へと短縮した(出所:ライムライト・ネットワークス・ジャパン)
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 ライムライト・ネットワークス・ジャパンは2015年12月8日、同社がサービス提供しているCDN(コンテンツ配信ネットワーク)を、新版の「Limelight Orchestrate V3.0」にバージョンアップしたと発表した。新版では、CDNを構成する個々のキャッシュサーバーなどに対して設定を反映させるためのデータ伝達アルゴリズムを見直して高速化を図った。さらに、これまで提供していなかったDDoS攻撃対策機能も追加した。

 Webサイトを運営する企業がCDNを契約すると、WebサイトにアクセスするエンドユーザーはCDNを介して高速にWebコンテンツにアクセスできるようになる。コンテンツをキャッシュするサーバーを多数設置していることや、データ配信経路を整備しているといった工夫により、アクセスを高速化する。

 同社は新サービスであるLimelight Orchestrateにおいて、管理データを伝達するアルゴリズムを改善した。これにより、すべてのキャッシュデータを消去するのに要する時間が、約1時間から約1分へと短縮したという()。全てのキャッシュサーバーに対して設定を反映するのに要する時間は、30分以内になった。使用状況などのレポートも、以前は約24時間かけて情報を収集してレポートを生成していたが、リアルタイムで確認できるようになった。