日立システムズは2015年12月8日、Excelファイルで受け取った台帳データを業務システムに入力するといった日々の定型業務を自動化するSI(システム構築)サービス「定型業務自動化支援サービス」(写真)を開始した。自動化の仕組みとして、ビズロボジャパンの業務自動化ソフト群「BizRobo!」を利用する。日立システムズは、業務自動化ソフトを販売するとともに、同ソフトの導入と構築、自動化スクリプトの作成支援などのサービスを提供する。

図●定型業務自動化支援サービスの概要
図●定型業務自動化支援サービスの概要
(出所:日立システムズ)
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 自動化の対象は、Webシステムや、ExcelなどのWindowsアプリケーション。エンドユーザーによるシステム操作を記録してスクリプト化し、これをスケジュール実行することによって業務を再現する。GUI操作を記録するのではなく、WebアプリケーションサーバーへのWebリクエストや、Excel上のデータ操作など、システム上で発生するイベントを記録する仕組み。

 適用業務の例として同社は、(a)競合他社の価格動向のWeb調査とレポート作成業務、(b)公的機関の情報をWeb照会する業務、(c)納品リストを元にした商品登録業務、(d)ECサイトで注文された商品の発送や在庫管理、しきい値を下回った在庫の追加発注業務、(e)表計算ソフトなどの台帳情報を業務システムに入力する業務、---などを挙げる。

 定型業務自動化支援サービスの導入期間は、1~2カ月程度。業務自動化に関するコンサルティングや、業務自動化ソフトに操作手順を記録させる作業の代行など、必要に応じてユーザーを支援する。価格は個別見積もり。販売目標は、2020年度末までに累計10億円。

 運用の自動化に必要な管理サーバーソフトは、Windows/Linux/Solaris上で動作する。運用自動化システムをオンプレミスに構築する「専有型」のサービスとは別に、日立システムズのデータセンターにあるクラウド上に業務自動化システムを構築する「共有型」のサービスを2015年度(2016年3月期)中に提供する予定である。