米Appleは、定額制音楽配信サービス「Apple Music」とクラウドサービス「iCloud」の有料オプション「iTunes Match」において、ユーザーが手元の音楽ライブラリーからアップロードできる楽曲数の上限を10万曲に引き上げた。同社インターネットソフトウエアおよびサービス部門担当上級バイスプレジデントであるEddy Cue氏が現地時間2015年12月6日に認めたと、Apple関連の情報サイト「MacRumors」が報じている。

 MacRumorsは12月5日までに、複数のユーザーから従来の保存上限である2万5000曲より多くの曲をアップロードできたとの報告を受けていた。また米Macworldの記者であるKirk McElhearn氏によると、12月4日から一部ユーザーが上限を超える楽曲を保存できるようになり、週末の間にTwitterや電子メール経由、あるいはMcElhearn氏の個人ブログへのコメントで、多数のユーザーから上限が引き上げられたとの声が届いたという。

 Cue氏は今年6月末にApple Musicが公開される直前、アップロード可能な楽曲数の上限について、「当初2万5000曲だが、『iOS 9』以降は10万曲に引き上げることを検討している」と、自身のTwitterアカウントからツイートしていたが、9月にiOS 9がリリースされた後も上限は変わらなかった。そこでMacRumorsが10月にCue氏に確認した際、同氏は「上限引き上げに向けて間違いなく取り組んでいる。年内には変更を実施する」と答えていたという。

 なお、米Googleの音楽配信サービス「Google Play Music」では、ユーザーは“ストレージロッカー”に手持ちの楽曲を最大5万曲保管できる(関連記事:Google、無料の音楽配信サービスを米国で開始)。