日本データ復旧協会(DRAJ)は2015年12月4日に、2014年(1月~12月)のデータ復旧市場規模についての統計データを発表。業界全体のHDD復旧依頼件数は前年比8000台増の8万1000台、復旧台数は前年比6400台増の6万4800台と推定した。

 パソコンやサーバー、ストレージ機器の2014年の販売台数と過去5年分の稼働台数を基に、データ喪失率と復旧依頼率から復旧依頼台数を推計した。データ喪失率は1.00%、復旧依頼率は分野ごとに各社の経験値から算定した。また、復旧台数は復旧依頼数から復旧率80%として算出した。

 DRAJでは、2014年が微増になったのは、PC出荷台数が世界的に低迷するなか、スマートフォンやタブレットなどの普及によるNASなどバックアップ用ストレージの増加が反映されたと分析。今後は、マイナンバー制度導入の影響で、社会全体でセキュリティやデータの重要性への意識や関心が高まり、一般ユーザーからの問い合わせが増えると予測している。

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