写真1●「Salesforce World Tour Tokyo 2015」に出展したCoreのブース
写真1●「Salesforce World Tour Tokyo 2015」に出展したCoreのブース
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写真2●「S-Cube for Chatter」で文書の閲覧条件を設定するところ
写真2●「S-Cube for Chatter」で文書の閲覧条件を設定するところ
(出所:Core)
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写真3●Chatterで文書ファイルを共有するところ
写真3●Chatterで文書ファイルを共有するところ
(出所:Core)
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 スマートデバイス向けソフトウエア開発のCore(コア、東京・豊島)は2015年12月4日、セールスフォース・ドットコムのメッセンジャーツール「Chatter」上でセキュリティを確保した形でファイル共有を行える新しいツール「S-Cube for Chatter」を発表した。同日に東京都内で開催されたセールスフォースのイベントに出展し、販売を開始した(写真1)。

 新製品は、Coreの従来製品「S-Cube」をChatterから利用できるようにしたもの。Chatterでファイルを送信する際に、送信先の人が閲覧できる場所や閲覧可能日(「平日のみ」「休日のみ」など)、有効期限などを設定できる(写真2、写真3)。

 Chatterで送ったPDFなどのファイルは暗号化された状態でiOS/Androidデバイスにダウンロードされる。閲覧にはS-Cube専用アプリが必要。さらにGPS(全地球測位システム)で取得した位置情報や閲覧可能日などの条件が合致しなければ閲覧できない。デバイスを紛失した場合などは、端末のデータすべてを削除することなく、対象ファイルのみを遠隔操作で削除できる。

 Chatter以外の手段でファイル共有する場合に使う従来製品のS-Cubeは、既に金融機関などセキュリティを重視する企業への納入実績がある。Coreの大塚裕章代表取締役社長は、「セールスフォースのプラットフォーム上で使える同種のツールは他にないと聞いている。新製品の投入によってChatterのユーザーにもS-Cubeの販路を広げたい」と説明する。

 S-Cube for Chatterの価格はユーザー1人(ID)当たり月額3000円(税別)。今後1年間で3000人(ID)の販売を目標とする。