写真1●米セールスフォース・ドットコム共同創業者のパーカー・ハリス氏(左)と和歌山県白浜町長の井澗誠氏
写真1●米セールスフォース・ドットコム共同創業者のパーカー・ハリス氏(左)と和歌山県白浜町長の井澗誠氏
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写真2●米セールスフォース・ドットコムのキース・ブロック社長兼副会長(左)とNTTコミュニケーションズの庄司哲也代表取締役社長
写真2●米セールスフォース・ドットコムのキース・ブロック社長兼副会長(左)とNTTコミュニケーションズの庄司哲也代表取締役社長
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 セールスフォース・ドットコムは2015年12月3日、東京・墨田の両国国技館でプライベートイベント「Salesforce World Tour Tokyo 2015」を開催した。

 同社は基調講演を通じて、日本とのつながりの深さを強くアピールした。米本社共同創業者のパーカー・ハリス氏は、「日本は米国に続いて2番目に進出した市場で、日本郵政をはじめとする大口のお客様がいる。今後は、安倍晋三政権の重要政策である『地方創生』をクラウドで支援していきたい。そのために今年夏に、和歌山県白浜町に新しいオフィスも作った。クラウドがあれば世界のどこにいても同じ仕事ができる」と述べた。

 ハリス氏は、井澗誠・白浜町長を招き入れた(写真1)。井澗町長は「白浜町は温泉や海沿いの景勝地があり、『アドベンチャーワールド』にパンダもいる一大観光地。だが定住人口の減少に悩まされている。若者の定住につながるIT企業のオフィスを誘致できて良かった。セールスフォースと連携しながら、ITと観光を融合させた先進的な町づくりを推進したい」と語った。

 インターネット接続サービス「OCN」など約800万人の顧客を抱える個人向け事業の顧客管理基盤にセールスフォース製品を採用しているNTTコミュニケーションズの事例も紹介された。グローバルコンタクトセンターではサポート担当者など約3200人が「Service Cloud」を使っている。コンタクトセンターに入った電話問い合わせの内容に応じて、工事手続きや訪問手配などを簡単なクリック操作で即時に行うデモを披露した。このほか、営業担当者約6000人もSales Cloudを利用しているという。

 NTTコミュニケーションズは大口ユーザーであると同時に、セールスフォースにデータセンターや通信インフラを提供するベンダーでもある。庄司哲也代表取締役社長が登場し、セールスフォース米国本社社長兼副会長のキース・ブロック氏と対面。庄司社長が「日本と英国で我々のデータセンターをご用命いただきありがとうございます。ごっつあんです」と話す一幕もあった(写真2)。

 イベント2日目の12月4日は、東京都内のホテル2カ所に会場を変えて開催される。

■変更履歴
第4段落で、NTTコミュニケーションズが利用しているユーザー数と用途に関する記述に誤りがありました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2015/12/10 17:30]