富士通は2015年12月3日、大企業を主なターゲットとした個別対応のSI(システム構築)サービスの一種として、メールやスケジュール管理といった社内のコミュニケーションサービスと業務アプリケーションを連携させるシステム構築サービスのメニューを発表し、同日提供を開始した()。価格(税別)は、アセスメントサービスが200万円からで、設計・構築サービスと運用サービスは個別見積もり。販売目標は、2018年度(2019年3月期)までに20億円。

図●コミュニケーションサービスと業務アプリケーションを連携させたシステムの概要図(出所:富士通)
図●コミュニケーションサービスと業務アプリケーションを連携させたシステムの概要図(出所:富士通)
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 これまで個別に構築されてきたメールやスケジュール管理などのコミュニケーションサービスと業務アプリケーションとをつなぐことによって、効率的な情報活用を実現するシステム構築サービスである。コミュニケーションサービスと連携させる業務アプリケーションは、米セールスフォース・ドットコムがクラウド型で運営しているシステム開発基盤「Force.com」を活用し、短期間で構築する。一方のコミュニケーションサービスに制約はなく、どんなサービスでも利用できる。

 同メニューを提供する背景には、データの効率的な活用や、新規事業を創出するSoE(システムオブエンゲージメント)への取り組みに対するニーズが高まっているという状況がある。今回のシステム構築サービスによって、社内に散在している情報を業務に活用できるようになるほか、米セールスフォース・ドットコムのクラウドサービスの特性や機能を活用することによって、社外のメンバーと情報を共有するなど、顧客やパートナーと連携した新しいビジネスを実現できるようになる。