インターネット広告のマイクロアドは2015年12月2日、訪日外国人と日本の地方を結びつける、インバウンド向けマーケティング支援事業を始めた。地方の観光情報を掲載したWebメディアの制作や運営、ネット広告を使ったデジタルマーケティング、デジタルサイネージや屋外広告を使ったプロモーションなどを支援する。

 第一弾として、全日本空輸のグループ企業である全日空商事が11月に開設した訪日外国人向けWebサイト「ANA EXPERIENCE JAPAN(AEJ)」のコンテンツ企画運営を支援した。AEJは日本の地方都市や地域産業の紹介に重点を置いたWebサイトだ。

 AEJでは国土交通大臣が認定した「広域観光周遊ルート」について、観光やグルメなどの記事を掲載する。航空券の予約やホテルの予約、無料のWi-Fiスポットの情報などへとサービスを広げる。訪日前の外国人を対象にした商品の予約販売サービスも計画する。

 マイクロアドは子会社であるマイクロアド・インバウンド・マーケティングを通じて、AEJのコンテンツ企画運営、広告メニューの開発と販売を支援した。これまでもマイクロアドは、中国で日本の観光地や化粧品を紹介するテレビ番組の企画、アジアでのネット広告メニュー開発を手掛けてきた。AEJとの取り組みをはじめ、インバウンド向けマーケティング支援事業で、これらの知見を生かす。