Eコマース開設支援を手掛けるBASEは2015年12月1日、購入者が後払いで料金を支払える決済サービスを導入した。従来のクレジットカードや銀行振り込み、コンビニ支払いなどに加えて、購入者は商品が届いてからコンビニや郵便局などで料金を支払える。クレジットカードを持っていなかったり、ネットに個人情報を入力するのを不安に感じたりする消費者の利用を見込む。

 BASEは中小企業や個人を対象に、Eコマースを容易に開設・運用できるようにするサービス。2015年12月現在で20万店が利用している。

 新たに導入した後払い決済を購入者が選ぶと、請求書が郵送されてくる。購入者は請求書発行日から2週間以内に、コンビニや銀行、郵便局などで代金を支払う。購入者は一回の支払いにつき、商品代金のほかに300円の手数料を負担する必要がある。店舗は商品代金の6%を、手数料として同社に支払う。

 後払い方式の決済には、購入者が商品を受け取って代金を支払わない未回収リスクがつきまとう。万が一、購入者が代金を支払わなかった場合は、BASEが購入者に代わって店舗に代金を支払う。

 BASEはクレジットカードを持っていなかったりインターネットに個人情報を入力することに不安があったりする消費者にも、Eコマースの利用を促せるとみる。支払い済みの商品が届かないといった、従来の前払い決済に対する懸念もなくせる。店舗にとっても、注文が入った際に入金を確認する手間がないなどの利点があるという。