米国では、毎年11月第4木曜日の感謝祭(今年は11月26日)の翌週月曜日に当たるサイバーマンデー(今年は11月30日)は、オンラインショッピングにおける年末商戦の開始日とされ、各社が積極的にキャンペーンを展開し、売上が急増する。そのサイバーマンデーに、多数の大手サイトにアクセス障害が発生したと、複数の海外メディア(英Reuters米Bloomberg米New York Times米TechCrunchなど)が報じている。

 米TargetのWebサイト(Target.com)は現地時間2015年11月30日、過重トラフィックのためオンラインショッピングができない状態になった。同サイトを訪れたユーザーには「申し訳ありませんが、アクセスが混み合っております。このままお待ちください」というメッセージが表示されたという。

 Targetの広報担当者によると、同サイトには、それまで過去最高のアクセスを記録した日の2倍にのぼるトラフィックが押し寄せた。TargetはサイバーマンデーのセールとしてTarget.comでほとんどの商品を15%割引きで提供していた。

 Webパフォーマンス計測サービスの米Catchpoint Systemsによると、Target.comは米国東部時間午前10時にダウンし、10時40分ごろには断続的に復帰した。しかしアクセスできた一部ユーザーでも、購入しようと思った商品を「カートに入れる」ことはできなかった。

 また米Neiman MarcusのWebサイトは金曜日にほとんどアクセス不可能な状態に陥り、土曜日まで影響が続いた。原因はまだ解明できていないが、同社は、サイバー攻撃ではなさそうだとする見解を示した。

 さらに米PayPalのサイトも、北米と欧州を中心に、東部時間午前8時半頃から不具合が報告された。そのほか、米Foot Locker、米Victoria’s Secret、米Grouponなどのサイトも一時的にアクセス障害が発生した。