米Appleと米Sonosは現地時間2015年11月30日、Sonosのネットワークオーディオシステム向けにAppleの定額制音楽配信サービス「Apple Music」を提供すると発表した。

 12月15日より、Sonosで利用可能なストリーミングサービスに、Apple Musicが加わる。当初はベータプログラムとして提供する。ほとんどの機能は完成しているが、一部機能について調整中という。ユーザーのフィードバックをもとに強化を図り、2016年に正式提供する予定。

 Sonosユーザーは、Sonosアプリケーション(iOS/OS X/Windows/Android版)の設定画面で「Join the Beta Program(ベータプログラムに参加)」を選択すると、12月15日以降Apple Musicにアクセスできる。Sonosスピーカーを設置ししてるいずれの部屋でも、Apple Musicからの音楽を聴き、音楽ライブラリーやプレイリストを管理する「My Music」、ユーザーの好みに合わせてプレイリストを作る「For You」、最新のヒット曲をまとめて提供する「New」、「Beats 1」をはじめとするインターネットラジオ局などを利用できる。操作はSonosアプリケーションから行える。

 AppleがApple Musicを他社製ハードウエアと統合させるのはこれがはじめてだと、複数の米メディア(Forbesなど)は報じている。AppleとSonosは、Apple Musicがスタートした6月から統合に取り組んでいたという。

 AppleはApple MusicのAndroid版アプリケーション(ベータ版)を11月に公開しており(関連記事:「Apple Music」のAndroid向けアプリ、ベータ版で提供開始)、自社サービスと他社製品の統合を好まないAppleが従来の頑なな姿勢を和らげつつあると、米Wall Street Journalは指摘している。なお、SonosからApple MusicにアクセスするにはApple Musicに加入している必要がある。

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