トリニティが2015年11月30日に発表した「NuAns NEO」は、国内のWindows 10 Mobile端末として初めて「Continuum for Phones」機能への対応を表明した(関連記事:トリニティがWindows 10 Mobile機「NuAns NEO」の詳細を発表、3万9800円で2016年1月発売写真1、2)。

写真1●NuAns NEO
写真1●NuAns NEO
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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写真2●Continuum for Phoneに暫定対応するとした
写真2●Continuum for Phoneに暫定対応するとした
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 ただし発表時点でNuAns NEOのContinuum対応は、「暫定的なもの。2016年1月の発売までに検証を進めていく」(トリニティ 代表取締役 星川哲視氏)と説明する。本記事では、その背景を補足する。

NuAns NEOとContinuumのハードウエア要件

 Continuum for PhonesはWindows 10 Mobileの目玉機能の一つで、日本マイクロソフトも国内の発表会において既に何度もアピールしている。2-in-1型PC向けのContinuumとは異なるもので、Windows 10 Mobileスマートフォンに外部ディスプレイやキーボード、マウスを接続し、PCのように利用できる機能だ。

 このとき、外部ディスプレイにはスマートフォンの画面を単に拡大したものではなく、PCに近い専用のユーザーインタフェースで表示される。さらにスマートフォン側では異なるアプリを表示したり、画面全体を操作パッドとして利用できる機能もある(写真3)。

写真3●Windows 10 Mobile端末を外部ディスプレイに接続、PCに近いユーザーインタフェースを利用できる(10月14日の日本マイクロソフトのイベントにて撮影)
写真3●Windows 10 Mobile端末を外部ディスプレイに接続、PCに近いユーザーインタフェースを利用できる(10月14日の日本マイクロソフトのイベントにて撮影)
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 米マイクロソフトはContinuum for Phonesのハードウエア要件を公開(Continuum for Phoneのページ)している。これによれば最小要件はメモリーが2Gバイト、プロセッサは米クアルコムのMSM8992(Snapdragon 808)またはMSM8994(Snapdragon 810)。要求スペックは高い。200番台や400番台のSnapdragonを採用する多くのWindows 10 Mobile端末は、Continuumをサポートしないと考えてよいだろう。