朝日放送の子会社であるABCドリームベンチャーズは2015年11月30日、自社が運用するコーポレート・ベンチャーキャピタル・ファンドの「ABCドリームファンド1号投資事業有限責任組合」を通じて、駐車場のシェアリングサービス企業であるakippa社に出資したと発表した。akippa社は、ABCドリームベンチャーズが運用するファンドの第1号投資案件となる。

 akippa社は、全国各地にある空きスペースや契約のない月極駐車場の所有者と、駐車場を探している人を結びつけるマッチングサイトを運営している。現在、首都圏や関西圏を中心に、同サイトを介して全国で約3800拠点の駐車場を提供する。ABCドリームベンチャーズは、現在様々な形態で展開し始めているシェアリングエコノミーサービス(個人の遊休資産の貸し出しを仲介するサービス)の需要が今後も世界規模であるものと判断し、akippa社への出資を決めた。

 ABCドリームベンチャーズの親会社である朝日放送は、スポーツ・音楽・文化事業など様々なイベントを実施する立場から、来場者の駐車場不足での機会損失をakippa社と共に解消する施策の実施を予定する。また関西地域に密着し、ドライバーのリスナーも多いラジオ番組の活用をはじめとして、テレビ番組や関連会社のサービスとも連携する。これによりakippa社のサービスの基礎となる遊休地確保を支援する。

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