米Facebookは育児休暇に関するポリシーを拡大し、全世界の従業員が4カ月間、有給で育児休暇を取得できるようにする。同社人事部門担当バイスプレジデントのLori Matloff Goler氏が自身のアカウントからの投稿で現地時間2015年11月25日に明らかにした。

 新ポリシーは、2016年1月1日より全世界のFacebook社員に適用される。2015年に子どもが生まれた人、乳児を養子縁組した人も対象に含まれ、子どもが1歳になるまでの間に休暇を取得できる。なお、新ポリシーの影響で現行の出産休暇の規定が変更されることはない。

 Goler氏は、「働く親が新生児と一緒に過ごす時間を取る方が、子どもにとっても家族にとっても良い結果につながることが、複数の調査から分かっている」と述べ、「長い間、育児休暇は出産する女性にのみ適用されてきたが、父親も母親も同様のサポートを受けるべきだと考えた」と、ポリシー拡大を決めた理由を説明した。

 これにより、米国外でもFacebookに勤務する父親や同性愛カップルが長期の育児休暇を取りやすくなるだろうと、同氏は期待している。

 Facebookでは、Mark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)が約10日前、子どもが産まれたら2カ月間の育児休暇を取る予定であることを、自身のアカウントからの投稿で明らかにした。同社は現在、米国のみ、男女社員に最長4カ月間の出産・育児休暇を設けている。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、Facebookのほか、米Amazon.com、米Netflix、米Microsoftなどが今年、育児休暇に関するポリシーを更新している。

[発表資料(Goler氏の投稿)]