写真1●JAWS-UG HPC専門支部が開催した勉強会の様子
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写真2●HPC専門支部が掲げる活動目的
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写真3●HPC専門支部メンバーの一人である長尾太介氏
写真3●HPC専門支部メンバーの一人である長尾太介氏
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写真4●10分少々でAWS上でのHPC環境の構築に成功した
写真4●10分少々でAWS上でのHPC環境の構築に成功した
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 2015年11月26日、米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のユーザー会「JAWS-UG(AWS-User Group Japan)」の一部会である「JAWS-UG HPC専門支部」が、東京・品川で勉強会を開催(写真1)。20~30人が参加した。

 この専門支部は、AWSを使ったHPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)をテーマに、三つのことを目指しているという(写真2)。クラウドを使うことで誰もがHPCを利用できる「クラウドでだれでもHPC」、大量の計算リソースを個人やある用途に特化させて使えるようにする「クラウドHPC(ハイ・パーソナル・コンピューティング」、クラウドの柔軟性や並列処理を生かしスーパーコンピュータ「京」のような性能を引き出す「Resilience over Strength」だ。

 今回の勉強会では「クラウドでだれでもHPC」に関連して、同支部メンバーの一人である長尾太介氏が、AWSが開発したオープンソースのツール「CfnCluster(CloudFormation Cluster)」を使い、短時間でHPC環境を構築するデモを実施した(写真3)。CfnClusterは、AWS上にHPC環境を構築するための専用ツール。

 デモでは10分強で、ジョブ監視などを行うマスターノード、自動的にスケールアウトする計算ノード(初期は1台)、ストレージノードから成るHPC環境をAWS上に構築した(写真4)。長尾氏はCfnClusterの特徴として素早くHPC環境を構築できるのに加え、「負荷に応じて自動的に計算ノードを増減する」ことと、「負荷監視ツールのGangliaが標準で組み込まれている」ことを挙げた。

■変更履歴
第3段落と写真3のエトキで、氏名の漢字が間違っていました。正しくは長尾太介氏です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2015/11/27 21:35]