NECネクサソリューションズは2015年11月25日、中堅企業向けERP(統合業務)ソフト「EXPLANNER/Ai」の「食品製造業向けテンプレート」を機能強化した。強化ポイントとして、製造ロットの追跡機能など、食品製造業から要望が多かった機能を標準で装備した。価格(税別)は、販売管理ソフト「EXPLANNER/Ai販売」と食品製造業向けテンプレートを合わせて1500万円から。販売目標は、今後3年間で50社。

 食品業界に特有の販売管理機能を提供するテンプレートである。生産管理機能と連携し、受注、生産、発注、出荷、在庫、品質検査を1システムで実現する。ベース機能として、販売管理ソフトのEXPLANNER/Ai販売が必要。必要に応じて別途、EXPLANNER/Aiの会計、債権、債務などの業務ソフトと組み合わせることで、基幹業務全般をカバーできる。

 今回、テンプレートを機能強化し、要望が多かった機能を標準で装備した。食の安全に関する機能では、使われた原材料のロットから製造ロットを把握する機能や、製造ロットから出荷先を把握する機能を追加した。賞味期限管理も追加した。原価管理では、複数工場で同じ製品を製造する場合に、工場別・品目別の原価把握を可能にした。さらに、同一商品で複数レシピを管理できるようにした。

 食品業界の商習慣への対応も強化した。得意先別のキャンペーン設定(単価、開始と終了、キャンペーン回数)を可能にしたほか、帳合先向け出荷案内書を発行する機能を追加した。