米Googleは現地時間2015年11月25日、「Transparency Report(透明性レポート)」サイトにおける「European privacy in search(検索に関する欧州のプライバシー)」のデータを更新し、欧州での「忘れられる権利(right to be forgotten)」に基づくプライバシーの対応状況について報告した。

 Googleは2014年5月に欧州連合(EU)の欧州司法裁判所(ECJ)で「検索エンジンは個人情報を含むWebページへのリンクを検索結果から削除する義務がある」とする判決を受け、リンク削除のプロセスを実施している。

 最新データによると、2014年5月29日以降Googleが受け取った削除依頼は累計34万8085件で、これまで同社が査定した対象リンク総数は123万4092にのぼる。このうち42%にあたる44万1032リンクを欧州の検索結果から削除した。

 削除の要請が最も多い国はフランスで、依頼総数は7万3399件。査定した24万6158リンクのうち48.4%を削除した。

 最も削除依頼が多かったドメインは「www.facebook.com」(削除URLは1万220件)、次いで「profileengine.com」(同7986件)、「groups.google.com」(同6764件)、「www.youtube.com」(同5364件)と続いた。「plus.google.com」(同4134件)や「twitter.com」(同3879件)も上位10ドメインに入っている。

[発表資料へ]