インターネットイニシアティブ(IIJ)は2015年11月25日、iOS/Android端末のWebブラウザーを介して外出先から社内のWebシステムに安全にアクセスできるようにするサービス「IIJ GIOリモートアクセスサービス/タイプB」を発表した。2015年12月1日から提供する。料金は月額制で、端末1台から契約できる。

 ソフトウエアとして、ソリトンシステムズのリモートアクセス製品「Soliton SecureBrowser」および「Soliton SecureGateway」を使う。IIJは、個々のユーザー企業に合わせてこれらを導入/設定するとともに、これら製品の運用サービスをフルマネージド型で提供する。

 Soliton SecureBrowserは、iOS/Android端末上で動作する、安全性を追求したWebブラウザーソフトである。SecureBrowserを立ち上げると、Webアクセスの中継サーバーソフトであるSoliton SecureGatewayにVPNで接続する。ログイン認証を経た後に、メニューから社内のWebシステムなどにアクセスできる。

 オフィス文書のビューア(描画/閲覧)機能を備え、SecureBrowserの内部でこれら文書を閲覧できる。文書ファイルをiOS/Android端末に保存/コピーすることはできず、SecureBrowserの終了時には閲覧していた文書のデータを自動的に消去する。これらの仕組みによってセキュリティを確保する。

 運用サービスも提供する。設定の変更などを代行するほか、24時間365日体制で障害対応などを実施する。ネットワーク接続の異常切断や機器の異常動作を検知した際は、障害時連絡先として登録した担当者への通知や、ユーザー専用ポータルへの障害報告掲載を実施し、迅速な復旧作業を行うとしている。

 料金(税別)は個別見積もりで、端末100台の場合、初期費用が21万円から、月額費用は8万6000円から。ゲートウエイを介して社内LANに接続する場合は、別途IIJのVPNサービスを契約する必要がある。サービス申し込みから利用開始までは約15営業日。