アシストは2015年11月25日、申請書の登録手続きなどのデータ入力業務をタブレット端末を使って電子化/省力化するシステムするシステム「e.Form」のラインアップを拡充し、新たにクラウドサービス版の「e.Form on Cloud」を開始した。e.FormのサーバーソフトをAWS(アマゾンウェブサービス)のクラウド上で月額制で提供する。利用料金(税別)は、初期費用が16万円で、1ユーザー当たり月額1600円。

画面●入力フォームの作成画面(非対面入力フォームを作成している)(提供:アシスト)
画面●入力フォームの作成画面(非対面入力フォームを作成している)(提供:アシスト)
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 e.Formは、紙の申請書と同様の見栄えの電子的なデータ入力フォームを、タブレット端末上で実現するシステム製品(関連記事:アシスト、電子入力フォーム新版でオフライン入力を可能に画面)。会員登録の申請や検針データの送信など、各種のデータ入力業務を電子化できる。システムは、Javaアプリケーションサーバー上で動作するサーバーソフトと、タブレット端末(iOS/Android)上で動作する専用のクライアントソフトで構成。業務に合わせて作成した電子フォームをクライアントソフト上にダウンロードして使う。

図●非対面入力機能の概要(出所:アシスト)
図●非対面入力機能の概要(出所:アシスト)
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 2015年10月には、現行版のバージョン2.4.0を出荷済み。今回、この現行版のサーバーソフトをクラウドサービス化した。クラウドで利用できるバージョン2.4.0では、入力画面のバリエーションを増やした。一つは、(1)社外の人に非対面型でデータを入力してもらえる仕組みである「非対面入力機能」を用意したことである()。もう一つは、(2)専用クライアントソフトをバージョンアップして、タブレット端末よりも画面が狭いスマートフォン向けの画面を追加したことである。

 (1)の非対面入力機能とは、社外の人に会うことなく、社外の人にデータを入力してもらえるようにする機能である。この機能を使うと、データ入力画面を表示するためのURLを社外の人にメールで通知できる。社外の人は、URLをクリックすることで、HTML5で記述されたデータ入力画面を利用できる。

 従来は、専用のクライアントソフトに電子フォームをダウンロードするか、あるいはWebブラウザーからe.Formのサーバーにログインした状態でしかデータを入力することはできなかった。このため、社外の人にデータを入力してもらうためには、社員が社外の人と対面する必要があった。

 (2)のスマートフォン向けの画面は、専用クライアントソフトの新機能である。画面が狭いスマートフォンでも問題なくデータを入力できるように、入力項目ごとにカード形式で入力画面を切り替えて表示する。タブレット端末でクライアントソフトを実行した場合は、これまで通り紙の入力フォームと同様の見栄えの電子入力フォームを表示する。一方で、スマートフォンでクライアントソフトを実行した場合は、これまで通りの電子入力フォームに加えてカード方式の入力ができるようになった。

 クラウド版の提供開始に当たってアシストは、クラウド版を無料で利用できるキャンペーンを2016年3月31日まで実施する(2016年2月29日までの申込分が対象)。2016年4月1日以降も継続して利用する場合は、初期費用と月額費用がかかる。