NTTデータは2015年11月19日、海外で発行されたカードで現金を引き出せるCD機（現金自動支払機）の運用受託サービスを、金融機関向けに2016年秋から提供すると発表した。Visa、MasterCard、UnionPay（銀聯）、台湾FISCの各カードによる現金引き出しや残高照会ができる。

　現時点で北海道銀行、七十七銀行、横浜銀行、京都銀行、池田泉州銀行などが採用を予定する。CD機の導入により、アジアを中心に増加している訪日外国人が、街中で現金を引き出しやすくなる。NTTデータは2019年度中に10金融機関の採用を目指す。

　NTTデータは、国内／海外の磁気カードとEMV仕様のICカードに対応した海外製CD機の貸し出しから、CAFISセンターを経由した海外決済ネットワークとの接続まで、共同利用型アウトソーシングサービスとして提供する。このCD機は海外発行カードのほか、国内発行のキャッシュカードによる引き出しや残高照会、カード振り込みなどにも対応する。ただし、現金の預け入れには対応しない。