ソフトバンク傘下の米Sprintは現地時間2015年11月18日、他社サービスからSprintに乗り換えるユーザーのデータ通信料金を、従来キャリアの半額にするプランを発表した。

 対象となるのは、現在米AT&T、米Verizon、ドイツDeutsche Telekomの米国子会社T-Mobileのユーザーで、2015年11月20日から2016年1月7日までに乗り換え手続きをした契約者。半額料金は2018年1月8日まで有効。

 半額プランでは、例えばT-Mobileが提供している10Gバイトのデータ通信プランに加入しているユーザーは、Sprintに乗り換えると月額利用料が80ドルから40ドルになる。

 乗り換えユーザーに対しては28日間無料のトライアル期間を設ける。他社サービスから乗り換える際の解約料として、1回線あたり最大650ドルまでSprintが負担する。

 またSprintは、「当社は既存ユーザーあってこそ」として、既存契約者にタブレット端末を無償で提供する。2年間の通信契約を結ぶことが条件で、1年分の利用料が無料になる。

 SprintのMarcelo Claure最高経営責任者(CEO)は「半額プランのコストは、新たな契約者による売上高で十分補える」と述べている。半額プランは、T-Mobileの無制限データプランを除いて、T-Mobile、AT&T、Verizonのほとんどのデータ通信プランからの乗り換えに適用される(米Computerworldの報道)。

 Sprintは昨年12月にもAT&TとVerizonからの乗り換えユーザーを対象にした同様の半額プランを展開し、T-Mobileは対象に含まれていなかった。当時はSprintが米国第3位だったが、今年半ばにT-Mobileに抜かれて4位に転落している(英Reuters)。

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