写真●パイオニアーズのマネージングディレクター、マリウス・スタルク氏(右)と、日本経済新聞社 常務執行役員 東京本社 平田喜裕編集局長補佐
写真●パイオニアーズのマネージングディレクター、マリウス・スタルク氏(右)と、日本経済新聞社 常務執行役員 東京本社 平田喜裕編集局長補佐
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 欧州パイオニアーズと日本経済新聞社は2015年11月18日、2016年3月に開催する起業イベント「パイオニアーズ・アジア2016」に関する記者発表会を開催した(写真)。スタートアップ企業と、有望な新技術を開拓したい企業や投資家を結ぶ場を用意。スタートアップ育成のエコシステムを国内やアジアで育てる。

 パイオニアーズ・アジア2016は、国内をはじめアジアや欧州などからスタートアップ企業の参加を募る。ロボットやバイオテクノロジー、金融、農業など幅広い分野を対象にする。2016年3月23日に東京で開催する。

 実施するコンテストは大きく三つ。一定の成長を遂げたスタートアップ企業の中から優れた企業を選出する「パイオニアーズ・アジア・チャレンジ」のほか、事前の研修プログラムを受けた学生などが成果をプレゼンテーションする「90秒ピッチコンテスト」、スタートアップ企業や企業内の起業家などが技術やアイデアを披露する「パイオニアーズ・ショールーム」がある。プレゼンテーションは全て英語で行う。

 パイオニアーズ・ショールームには、企業内で開発が進む新規事業も応募可能。「日本の大企業の数や質は分厚く、企業内スタートアップの分野では日本が強みを持っている」(日本経済新聞社 常務執行役員 東京本社 平田喜裕編集局長補佐)。こうした企業内の優れた取り組みを発掘し、投資家や他の企業とのマッチングを促進する。

 協賛企業には、野村ホールディングスや三井住友フィナンシャルグループといった金融系企業が参加。コニカミノルタ、オリックス、トランスコスモス、アイトスなども名を連ねる。経済産業省や中小企業庁が後援する。

 パイオニアーズは、欧州で最大規模の起業イベントを手掛けており、そのノウハウをアジアでも生かす。日本経済新聞社は、こうした取り組みの成果を海外にも広く発信する計画だ。

パイオニアーズ・アジア2016