韓国グレテック(GRETECH)の日本法人で、PC向け動画ソフトを提供するグレテックジャパン(東京・新宿)は2015年11月16日、日本におけるGOMソフトウエア事業を終了すると発表した。「弊社および親会社の都合による」と説明している。

 無料で配布している動画ソフト「GOM Player」「GOM Encoder」「GOM Audio」「GOM Remote」のサポート業務を12月4日に終了する。「GOM Encoder製品版」の販売も同日までに順次終了する。ダウンロード・購入済みのソフトウエアは同日以降も引き続き利用できる。サポート業務や製品登録情報は韓国グレテックに引き継がれる。

 「GOM Player」は無料動画再生ソフトとして知られ、日本でも一定の利用者がいた。2014年1月にGOM Playerのアップデートを実行するとウイルスに感染する不具合が判明。日本の原子力施設などが感染の影響を受ける事態になった(関連記事1:もんじゅウイルス混入の原因か? ラックが韓国製動画再生ソフトのアップデートでウイルス確認、関連記事2:もんじゅPCは韓国と33回不正通信、動画再生フリーソフト更新が契機か)。

グレテックジャパンの発表資料