図1●3Dデジタルトイ「TOVY」
図1●3Dデジタルトイ「TOVY」
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図2●大量のTOVYが同時参加した投票企画のイメージ
図2●大量のTOVYが同時参加した投票企画のイメージ
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 HAROiDは2015年11月16日、ユーザーが自宅のスマートフォンやパソコンを使い自分でデザインした3Dキャラクターを通じて、テレビ番組やWeb、イベントなどに参加できるサービスをスタートしたと発表した。

 「TVをもっと楽しく遊べるおもちゃ(TOY)」を由来に、このサービスをデジタルトイサービス「TOVY」と名づけた(図1)。同サービスでは、テレビの新しい楽しみ方を提案するとともに、テレビと外部のメディアやサービスをコネクトする新しいコミュニケーションデザインにも挑戦していく。

 利用者は、まずスマホやパソコンからTOVYサイト(http://tovy.jp)にアクセスし、好みのカラーや各種パーツを選び、自分だけのTOVYを作成できる。この自分だけのTOVYが、テレビやスマホ、デジタルサイネージなどを自由に行き来できるようになる。

 例えば、TOVYを作成したユーザーは、スポーツ企画や投票企画など視聴者参加型番組に、よりアクティブに参加できる。例えば、テレビの画面上に自分のTOVYが表れ、走り回るというシカケだ(図2)。同時に数万から数百万単位の人が試聴するテレビのパワーを、様々なデバイス上で活躍できるTOVYが可視化することで、テレビとネットをまたいだ新しい「お祭り」を創造することを目標とする。4K放送も視野に入れた開発を進めていく。

 まず最初の展開として、11月末から毎週1回、日本テレビ系で放送中のZIP!(毎週月~金曜日、午前5時から8時に放送)の中の「ZIP!deポン!アローハ」コーナーで、TOVYの出演募集企画を実施する。

 HAROiDが引き継いだJoinTVでは、視聴者の番組への参加感を引き出すために、Facebookと連携し、「同じ番組を見ている友人を画面に表示」したり、「友人のテレビに『いいね!』を反映」したりするといった取り組みを実施したことがある。今回は、ビジュアル化したキャラクターが自分の代わりに参加することになる。人目を気にする必要もなく、個人にひも付いたキャラクターがテレビ番組に参加できる。

 HAROiDでは、技術仕様の公開も予定している。例えば、企業のホームページでTOVYを活用した新しいコミュニケーションサービスが展開できるようになる。あるいはTOVYを活用したゲームの開発といった展開も可能になる。