米Googleが開発を進めている自動運転車が、公道走行中にスピードが遅すぎて地元警察に停められたと、複数の米メディア(Wall Street JournalNew York Timesなど)が報じた。

 米カリフォルニア州マウンテンビュー市の警察署が公式ブログで現地時間2015年11月12日に明らかにしたところによると、同日午後、同市のレングストルフ通り付近で、低速走行中の車の後ろに渋滞が発生していることを警察官が確認。注意するために問題の車に近づくと、それはGoogleの自動運転車だった。

 Googleの自動運転車は、制限速度が時速35マイル(約56km)の車線を時速24マイル(約39km)で走行していたという。警察官が同車を停止させ、乗車している関係者に事情を聞いたところ、関係者は、近隣用電気輸送機器(NEV)に定められた自動車法に則って時速35マイル以下でしか走行できないことを説明。市警察は同車の走行を合法と判断した。

 Googleの自動運転車開発プロジェクトは「Google+」での公式アカウントでこの件について投稿し、「我々は、安全上の理由から、自動運転車プロトタイプの速度上限を時速25マイル(約40km)に設定している」と解説し、「違反チケットを切られたことは一度も無い」と述べた。