米Appleは傘下の音楽ストリーミングサービス「Beats Music」を2015年11月30日に終了する。Beats MusicのWebサイトで現地時間11月13日に明らかにした。

 これにより、Beats Musicのサブスクリプション会員は11月30日をもって契約が解除される。ただしAppleは会員に、同社の音楽ストリーミングサービス「Apple Music」に移行するよう促している。Beats MusicのサポートページではBeats Musicのアプリ(iOSとAndroid)からApple Musicのアプリに移行する詳細な手順を掲載し、これまでの音楽ライブラリやレコメンデーションは新アプリに引き継がれると説明している。

 米PCWorldによると、Appleはこれに先立ち、Beats Musicの新規登録受け付けを中止し、既存利用者にApple Musicに移行するよう勧めていた。また同社は11月10日に、Apple MusicのAndroid向けアプリ(ベータ版)の配信を始めた(関連記事:「Apple Music」のAndroid向けアプリ、ベータ版で提供開始)。

 Appleは2014年8月にBeats Musicを運営するBeats Electronicsを30億ドルで買収した。今年6月30日に始めたApple Musicは、このBeats Musicのノウハウをもとに開発されたが、これまで同社はBeats MusicとApple Musicを独立した事業として運営してきた(関連記事:AppleがBeatsの買収手続き完了、両社のストリーミング音楽事業は継続)。PCWorldはこれについて、「Beats Musicの終了は必然的な流れ。Android向けアプリを用意した今、AppleにとってBeats Musicを終了することが容易になった。これによりAppleは今後1つのサービスに注力できる」と伝えている。

[Beats MusicのFAQページ]