中国Alibaba Group(阿里巴巴)は現地時間2015年11月12日、前日開催した1日限定の特別セール「2015 11.11 Global Shopping Festival」の総売上高が143億ドル(約912億人民元)を記録し、前年と比べ60%増加したと発表した。モバイル経由の購入が占める割合は68.7%で、前年の42.6%から大幅に拡大した。

 AlibabaのDaniel Zhang(張勇)最高経営責任者(CEO)は「中国国内の消費パワーと、外国製品に対する中国消費者の強い需要を示した」と述べた。

 中国では、11月11日は「1」(1人)が並んでいることから「独身の日」とされ、Alibabaは2009年から毎年この日に傘下のECサイトで24時間セールを開催している。今年はグローバル戦略のもと、中国内外の4万を超える小売事業者が3万余りのブランドにわたる600万点以上の商品を携えて参加した。

 11月11日午前0時にセールが始まると、わずか8分でオンライン決済サービス「Alipay(支付宝)」を通じて処理された総取引額(GMV)が10億ドルに、17分29秒で20億ドルに達した。60分後に39億ドルを突破し、90分後には50億ドルを達成している(関連記事:Alibabaの「独身の日」セール、開始後90分で50億ドルを突破)。

 昨年のセールの総売上高は93億ドル、そのうちモバイル経由は60億ドルだった(関連記事:Alibabaが実施した「独身の日」セール、総売上高は約93億ドルで過去最高)。

 今年のモバイルGMVは前年比158%増の98億ドルで、昨年の総売上高を上回った。モバイル端末から「Tmall(天猫)」と「Taobao Marketplace(淘宝網)」を利用した購入者は9500万人にのぼった。

 Alipayが処理した決済取引件数は合計7億1000万件で、ピーク時の処理件数は1秒当たり8万5900件だった。

 また、購入者の33%が外国ブランドおよび小売事業者から商品を買っており、特に米国、日本、韓国、ドイツ、オーストラリアの商品の人気が高かったという。

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