中国Alibaba Group(阿里巴巴)は現地時間2015年11月11日、同社の中国および世界向けECサイトで展開する1日限定の特別セール「2015 11.11 Global Shopping Festival」において、開始から90分で50億ドル(約318億人民元)相当の商品が販売されたと発表した。そのうちモバイル経由の購入が72%を占める。

 中国では、11月11日は「1」(1人)が並んでいることから「独身の日」とされ、Alibabaはこの日に「Tmall(天猫)」などのECサイトで独身をターゲットにした24時間セールを2009年から毎年開催している。

 今年は中国内外の4万を超える小売事業者から3万余りのブランドにわたる600万点以上の商品が販売されているという。

 11月11日午前0時にセールが始まると、1時間後にはオンライン決済サービスAlipay(支付宝)で処理された総取引額(GMV)が39億ドル(約248億人民元)を突破した。モバイルが占める割合は73.9%と、昨年の45.7%から大幅に拡大。最初の1時間におけるモバイル購入者2700万人以上で、モバイルGMVは29億ドル(約183億人民元)だった。

 セール開始後8分でAlipayを通じたGMVが10億ドル(約63億6000万人民元)に達し、17分29秒で20億ドル(約127億人民元)を突破した。31分後には、2012年セールの合計GMVである31億ドルを上回った。

 昨年のセールでは、取扱高が20億ドルに達するまで1時間12秒かかり、最終的な総取扱高は約93億ドルだった(関連記事:Alibabaが実施した「独身の日」セール、総売上高は約93億ドルで過去最高)。

 昨年はピーク時の注文件数が1秒当たり8万件と、過去最高を記録したが、今年はピーク時における1秒当たりの注文数が12万件、決済件数が6万件になると、Alibabaは予測している。

 なお、50億ドルという金額は、昨年の米国におけるブラックフライデーとサイバーマンデーを合わせたオンライン売上高に匹敵する。米IDCは、今年の11.11 Global Shopping Festivalの最終的な総取引高が137億ドルにのぼると推計している(米Business Insider)。

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