東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は2015年11月9日、鉄鋼業のように生産計画が複雑で難しい製造業に向いた生産計画立案ソフト「LOGIS Production Planner」(LPP)について、導入SIサービスを開始したと発表した。チェコ共和国のLOGISが開発したパッケージソフトであり、B-EN-Gは日本で最初の導入パートナーであるとしている。

 LPPは、製造業において生産計画やスケジュール管理を行うソフトである。設備上の制約や製造面でのルールが多く、複雑な生産計画が必要になる環境に向くという。ERP(統合業務管理)ソフトやMES(製造実行システム)と連携しながら、全体最適となる生産計画(能力負荷計画、チャンス計画、バッチ計画、順序計画)や、KPIを達成するための生産計画を作成できるという。

 導入効果としてB-EN-Gが挙げるのは、顧客対応力の向上、生産効率の向上、製造リードタイムの短縮、在庫水準の低減、PDCAサイクルの高速化、新規要件への対応力向上と機密保護、である。例えば、生産効率の向上では、工程全体の能力負荷計画と、工程内の順序計画を連携させた計画を立案できるため、能力オーバーや手待ちを解消でき、稼働率が高まるという。

 導入SIサービスはB-EN-Gが提供するが、パッケージソフトのライセンスは、ユーザーがLOGISから直接購入する。価格は個別見積もりだが、鉄鋼業が対象の参考価格は、ライセンスと導入SIサービス込みで5000万円から。導入SIサービスの売上目標は、今後5年間で10億円。