米Appleがインドで腕時計型端末「Apple Watch」の販売を始めたと、地元紙のThe Times of India米CNET米Tech Timesなどが現地時間2015年11月6日までに伝えた。

 それによるとApple Watchは同日、Appleの小売りチャネルを通じてインド全土で発売された。AppleのインドのWebサイトではすでに、顧客が提携小売り事業者の店舗を検索できるようにしている。Tech Timesによると、その数は100店舗以上に上るという。

 製品ラインアップは米国や日本などの市場と同様に、アルミニウムケースの「Apple Watch Sport」、ステンレススチールケースの「Apple Watch」、18Kゴールドケースの「Apple Watch Edition」の3種で、それぞれに38mmと42mmのサイズを用意する。

 このうち最も安価なSportモデルのインドにおける価格は38mmが3万900インドルピー(約5万7600円)、42mmが3万4900インドルピー(約6万5000円)。また最も高いEditionモデルは、82万インドルピー(約153万円)からとなっており「目の玉が飛び出るような価格だ」とThe Times of Indiaは報じている。またこうした価格について業界観測筋は「価格に敏感なインド市場ではあまりにも高額」などと述べており、Apple Watchはインド市場で苦戦するのではないかと報じられている。

 なおAppleは10月にインドで「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」の販売を開始した。これら新型iPhoneの同国における価格は、6sが6万2000インドルピー(約11万6000円)から、6s Plusが7万2000インドルピー(13万5000円)から。こうした割高な価格にもかかわらず、インドの顧客は発売日当時に興奮して列に並んだと地元メディアは報じていた(関連記事:Apple、インドでも「iPhone 6s」「同Plus」を発売)。