画面●住宅関連事業者と消費者の接点を作る
画面●住宅関連事業者と消費者の接点を作る
出所:グリー
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写真●会見するグリーの田中社長
写真●会見するグリーの田中社長
出所:グリー
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 グリーは2015年11月5日、住宅情報をネットでマッチングする新サービスを始めたと発表した。住宅メーカーや建築施工事業者、デザイナーなどの事例写真やアイデアの記事をWebサイトに掲載。消費者は各々の情報を閲覧したり、事業者へ住まいに関する疑問や質問を問い合わせたりできる。住宅探しやリフォームを希望する消費者の利用を想定。事業者とのマッチングを促す。まず住宅メーカーや施工業者、インテリア企業など500社が参加する。

 新サービスの名称は「LIMIA(リミア)」。同日付で提供を始めた。

 提供する情報は、建築デザインやリフォーム、リノベーション、インテリアやDIYといった住宅に関する情報全般。利用者は各記事を無料で読めるほか、会員登録すればコメントを投稿したり、記事を投稿した不動産会社や建築事務所へ問い合わせたりできる(画面)。

 「住まいや暮らしの領域は産業規模が大きいにもかかわらずEC化が進んでいない、伸びしろが大きい産業。消費者と事業者の双方に利点のあるサービスで、業界の活性化につなげたい」。会見したグリーの田中良和社長は、こう狙いを述べた(写真1)。

 同サービスには開始時点で、東京ガス傘下のリフォーム会社である東京ガスリモデリング、住友不動産、インテリア用品大手のサンゲツなど500社が参加した。グリーは16年末までに1万社に増やす。

 グリーは同サイトに広告を掲載して収益を得る。住宅関連商品を販売するECや、同サイト経由で施行契約が成立した際の手数料なども、将来的な収益源と想定する。2018年6月までに、住まい事業全体で100億円の売り上げを目指す。