米Facebookが現地時間2015年11月4日に発表した同年第3四半期(2015年7~9月)の決算は、費用が大幅に膨らんだものの増収増益となった。モバイル広告とモバイルユーザー数とも堅調な伸びを見せた。

 第3四半期の売上高は45億100万ドルで、前年同期と比べ41%急増した。米国会計原則(GAAP)ベースの純利益は同11%増の8億9600万ドル、希薄化後1株当たり純利益は同3%増の0.31ドルだった。営業利益は14億5900万ドルとなり同4%増加。原価および費用は30億4200万ドルで、同68%膨らんだ。

 特別項目を除いた非GAAPベースの場合、純利益は16億2800万ドル、希薄化後1株当たり純利益は0.57ドル、営業利益は24億1000万ドルとなる。

 広告売上高は前年同期比48%増の42億9900ドル。広告売上高全体に占めるモバイル向け広告の比率は約78%で、前年同期から約12ポイント拡大した。一方、ソーシャルゲームのアプリ課金手数料などによる売上高は2億200万ドルと、同18%減少した。

 2015年9月の日間アクティブユーザー数(DAU)は10億1000万人で、1年前と比べ17%増加。このうちモバイル経由のDAUは8億9400万人で同27%増加した。9月末時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は同14%増の15億5000万人、モバイル経由のMAUは同23%増の13億9000万人となった。

 アナリストの予測平均は、売上高が43億7000万ドル、特別項目を除いた1株当たり利益が0.52ドルだった。好調な決算報告を受け、同社の株価は時間外取引で一時5.2%上昇した。通常取引の終値は前日比1.3%高の103.94ドルで、年初来33%上昇している(米New York Times米Bloombergの情報)。

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