総務省は2015年11月2日、日本郵便に対しマイナンバー通知カードの誤配達などの再発防止を文書で要請した。同日までに、相次いで誤配達などの事案が発生したのを受けたもの。

 総務省は文書の中で「貴社への信頼を損なうことになるだけではなく、政府全体で取り組んでいるマイナンバー制度導入への不信感や不安を惹起させることにもつながりかねないものであり、大きな問題である」と批判し、再発防止策の報告を求めた。

 日本郵便によれば、11月1日までに安芸郵便局(高知県安芸市)で、マイナンバー郵便物1通が別人に誤配達されていたことが発覚した。流山郵便局(千葉県流山市)でも誤配達があり、気づいた受取人からの申し出で未開封の郵便物を回収した。

 五所川原郵便局(青森県五所川原市)では、配達担当者がマイナンバー郵便物2通を取り出し時に落として紛失。翌日に拾得物として届け出があったものを回収した。

総務省の発表資料