TISは2015年10月26日、システム構築基盤ソフトとIaaS型クラウドサービスを組み合わせてユーザー企業の業務システムを短期に構築するSIサービス「FAST TRACK(ファストトラック)」を提供開始した。システム構築/導入や月額制の運用基盤サービスのほかに、開発環境を体験/検証できるメニューも用意した。

図●FAST TRACKの全体像(出典:TIS)
図●FAST TRACKの全体像(出典:TIS)
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 システム構築基盤ソフトとして、NTTデータイントラマートが提供しているJavaアプリケーションサーバーベースのミドルウエア「intra-mart Accel Platform」(以下、intra-mart)を利用する。intra-mart製品群の一つで、ワークフロー開発基盤の機能を提供する「IM-BIS(Business Integration Suite)」も使う。TISが開発したオリジナルの部品/業務テンプレートも用意しており、これらを組み合わせて短期に業務システムを構築する。

 intra-martの開発基盤一式を、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)のIaaS型クラウドサービスの上で、すぐに使い始められるようにセットアップ済みの状態で提供する。これにより、intra-martの導入に必要な時間とコストを削減できる。システム構築をTISにまかせることもできるが、intra-martの開発基盤を使ってユーザーが自前でシステムを開発しても構わない。

 本番環境とは別に、開発環境を体験/検証できるメニューも用意した。ユーザー専用の占有環境を2週間無償で試用できる「AWS Test Drive for FAST TRACK」と、実アプリケーションの開発/検証のためにユーザー専用の検証環境を3カ月間利用できる有償の「Starter Pack for FAST TRACK」を用意した。有償の検証環境の価格(税別)は、「Compactプラン」(想定ユーザー数50人未満)が25万円、「Standardプラン」(想定ユーザー数50人以上)が30万円。