写真1●オールフラッシュストレージ基盤の「InfiniFlash」
写真1●オールフラッシュストレージ基盤の「InfiniFlash」
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写真2●米サンディスク シニアバイスプレジデント 兼 サンディスク 代表取締役社長の小池淳義氏
写真2●米サンディスク シニアバイスプレジデント 兼 サンディスク 代表取締役社長の小池淳義氏
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写真3●米サンディスク バイスプレジデント 兼 システム&ソフトウエアソリューション担当ゼネラルマネージャーのラヴィ・スワミナサン氏
写真3●米サンディスク バイスプレジデント 兼 システム&ソフトウエアソリューション担当ゼネラルマネージャーのラヴィ・スワミナサン氏
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 サンディスクは2015年10月26日、最大512テラバイト(TB)の容量と、1ギガバイト(GB)当たり1ドル以下の低コストを実現したオールフラッシュストレージ基盤「InfiniFlash」の提供を発表した(写真1)。2015年11月中旬に日本で提供開始する。

 InfiniFlashはIoT(Internet of Things、モノのインターネット)やビッグデータ分析・活用向けの製品である。同社はIT業界の新しいカテゴリーとして「ビッグデータフラッシュ」と呼ぶ。IoTやビッグデータ分析・活用に求められる性能や高い信頼性を備えるという。

 3ラックユニットのきょう体にホットスワップ(電源を入れて稼働状態を保ったまま機器の脱着をすること)が可能な8TBの専用フラッシュカードを最大64枚搭載できる。最大8台のサーバーと接続可能。遅延は1ミリ秒で、読み書き性能は100万IOPS(1秒間当たりの読み書き可能な回数)以上だ。通常時の消費電力は512TB構成で500W程度。冗長化により150万時間の平均故障間隔を実現した。

 ソフトウエアによるストレージ仮想化技術であるSDS(Software-Defined Storage)は、複数のオープンソースベースのソフトウエアに対応する。これにより、SDSソフトやサーバーなどを含めた場合のコストを、1GB当たり1ドル以下に抑えた。これは「(ディスクの回転数が毎分)1万5000回転のハードディスク(HDD)搭載のストレージシステムに匹敵する」(サンディスク)という。

 米サンディスク シニアバイスプレジデント 兼 サンディスク 代表取締役社長の小池淳義氏は「IoTやビッグデータを始めようとした場合、ストレージのコストがデータセンターの課題だった」と語る(写真2)。小池氏は「InfiniFlashはこの課題を解決し、破壊的イノベーションを起こす製品だ」と力を込めた。

 提供先はクラウドサービスを提供するデータセンター事業者などを想定する。売り上げ目標については「個別の製品群の売り上げ目標については開示していない」(米サンディスク バイスプレジデント 兼 システム&ソフトウエアソリューション担当ゼネラルマネージャーのラヴィ・スワミナサン氏、写真3)とした。