写真1●カカクコムのプラットフォーム技術本部システムプラットフォーム部第1インフラサービスチームの長谷川 知彦氏
写真1●カカクコムのプラットフォーム技術本部システムプラットフォーム部第1インフラサービスチームの長谷川 知彦氏
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写真2●アスクルのSOLOEL事業本部・富山友貴事業本部長
写真2●アスクルのSOLOEL事業本部・富山友貴事業本部長
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 「ハードディスクの代わりにSSDを搭載しただけのオールフラッシュストレージはあかんです。その点、専用OSを搭載したモデルはうまくやっとりまして、SSDの寿命を延ばしてくれます」(カカクコム プラットフォーム技術本部 システムプラットフォーム部 第1インフラサービスチーム 長谷川 知彦氏、写真1)――。

 ビジネスを支えるITインフラの企画・設計・構築・運用をテーマにしたイベント「ITインフラSummit 2015大阪」(主催:日経BP社)が10月26日、大阪・梅田のハービスHALLで開幕した。アスクル、カカクコム、住友生命保険のITインフラ構築事例や、最新の技術や製品の紹介など、12の講演を実施する。

 午前中の特別講演では、アスクルの富山 友貴氏(SOLOEL事業本部 事業本部長、写真2)とカカクコムの長谷川氏が、クラウドを活用したITインフラの構築について講演した。

 アスクルは大企業向け間接材購買サービス「SOLOEL(ソロエル)」のシステムを、IIJのパブリッククラウド「IIJ GIO」上で稼働させている。富山氏はパブリッククラウドを採用するまでに社内で進めた業務分析の過程や、シェアが高い米Amazon Web Services(AWS)ではなくIIJのクラウドサービスを選んだ理由や、従来の環境から移行する際のロードマップなどを語った。移行前は「相当に不安があった」と率直に打ち明けたシーンもあり、来場者は熱心に聞き入っていた。

 カカクコムは2015年3月、第2世代のプライベートクラウドを稼働させた。特徴はオールフラッシュストレージを導入し、性能とコストパフォーマンスを両立させたこと。長谷川氏は、今回のイベントのテーマである「安・速・快のシステム基盤を創る」に沿う形で、同社のプライベートクラウドの「安心・安全」「速度」「快適性」の各ポイントを解説。長谷川氏は関西出身だけあって、冒頭のコメントのように関西弁で親しみやすく来場者に語りかけていた。