米Amazon.comが家庭用音声アシスタント端末「Echo」に新たに地域情報サービスの機能を追加したと複数の米メディア(MashableThe VergeEngadgetなど)が現地時間2015年10月25日までに報じた。これによりユーザーはEcho端末に話しかけるだけで小売店やレストランなど、自宅近くの店舗に関する情報を得られるようになった。

 Amazon Echoは高さ23.5cm、直径8.3cmの円筒形の端末で、スピーカーとマイクを内蔵している。常にインターネットに接続しており、音声命令に応じて音楽を再生したり、ラジオ局のニュースを流したり、To-Doリストやショッピングリストにアイテムを追加したりする。Amazonは当初米国の「Amazon Prime」会員を対象に招待制でEchoを販売していたが、今年7月に同国で一般販売を始めている(関連記事:Amazon.com、家庭用音声アシスタント端末「Echo」を米国で一般販売へ)。

 新たに加えた機能では、地域口コミ情報サイト「Yelp」のサービスを利用できるようにした。新機能はEchoに対応するAmazonのモバイルアプリ「Alexa」に住所を登録するだけで利用できるようになる。Echoはユーザーの質問に対し、音声で店舗の住所や電話番号、営業時間などを知らせる。また店舗に対する評価やコメントといったYelpユーザーが投稿した情報や店舗に関する詳細情報などはAlexaアプリに表示する。Engadgetによると、Amazonは今後このサービスでさらに多くの地域情報を提供する予定だという。

 Amazonは昨年11月にEchoを発売して以来、同端末にさまざまな機能を追加している。例えば今年4月には、インターネットラジオ「Pandora」、道路交通情報、スポーツ情報も利用できるようにしたほか、オランダRoyal PhilipsのLED照明「Philips Hue」や米Belkinの電源器具「WeMo」を操作できる機能を追加した(関連記事:Amazonの音声アシスタント端末「Echo」、家電の電源オン/オフ可能に)。