日立製作所は2015年10月23日、2015年4~9月期の連結業績予想を上方修正すると発表した。売上高に当たる売上収益は前年同期比5.6%増の4兆8060億円で、7月末に発表した前回予想を1060億円(2.3%)上回る見通し。国内システム構築事業における金融向け案件が好調だったことなどが要因だ。

 純利益は同17.5%減の970億円で、前回予想の700億円を270億円(38.6%)上方修正した。2016年3月期通期の業績予想については、前回予想を据え置くとした。その要因として、中国や資源・産油国を中心とした経済成長の減速をはじめとして、世界経済全体の先行きが不透明であることを挙げた。