米Appleは現地時間2015年10月22日、中国での二酸化炭素(CO2)排出量削減を目的とした新たな2つの環境プログラムを発表した。これら取り組みによって、2020年までに2000万メートルトンの温室効果ガス発生を防止するとしている。

 1つ目のプログラムは、200メガワット(MW)超の太陽光発電施設を建設する。同施設は26万5000世帯以上の中国家庭が1年間に使用するエネルギーに相当する電力を生成し、Appleのサプライチェーンで消費されるエネルギーを相殺することになる。

 2つ目のプログラムでは、中国製造パートナーのエネルギー効率向上とクリーンエネルギー採用促進を支援する。中国のサプライヤーと協力し、今後数年間に2ギガワット(GW)以上のクリーンエネルギーを導入する。

 Appleの取り組みの一環として、「iPhone」の組立製造を請け負う中国Foxconn Technology(富士康科技)は、2018年までに400MWの太陽光発電施設を建設するという。

 またAppleは、四川省に40MWの太陽光発電施設が完成したことを明らかにした。同発電所が生成する電力量は中国のAppleオフィスおよび直営店による電力消費量を上回るため、中国の同社事業が「カーボンニュートラル」になったとしている。

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